派遣 2024-06-12

派遣単価の相場ってどのくらい？仕組みや相場を紹介

◆人材派遣の『単価』の相場と内訳

◆派遣料金の仕組み

人材派遣にはさまざまなコストが発生するため、まずはその構造を理解しておきましょう。人材派遣にかかる費用は大きく次の２つに分けられます。

●初期費用（イニシャルコスト）

初期費用（イニシャルコスト）とは、求人掲載費や採用担当の人件費など、採用活動にかかる諸経費のことです。

ただし、人材派遣は派遣会社が採用が代行してくれる上に、派遣会社との契約においても着手金などもないため、初期費用は発生しません。採用コスト以外で初期費用が発生することは、派遣社員が業務に使用するＰＣや制服などの備品の購入代などでしょう。しかし、これらの設備や備品がすでにある場合は、初期費用はほぼゼロといっても過言ではありません。そのため、正社員や直接雇用（アルバイト・パート）を雇う鳥も格段に初期費用が抑えられます。

●継続費用（ランニングコスト）

継続費用（ランニングコスト）とは、雇用を継続するうえで必要な諸経費（給与など）のことを言います。

人材派遣では、派遣社員と雇用関係にあるのは派遣会社です。派遣先企業は、派遣会社と派遣契約を結び、毎月派遣料金を支払います。

人材派遣の場合は、この派遣料金が継続費用にあたります。

派遣料金の中には派遣会社へのマージンも含まれているので、一般的に直接雇用よりも割高な継続費用が掛かっているように感じます。

しかし、派遣の継続費用には以下のコストが含まれています。

【派遣料金の内訳】

基本賃金：時給や日給の基礎となる給料
社会保険料：健康保険、厚生年金、労災保険など
福利厚生費：交通費、健康診断費、慶弔見舞金、有給休暇金など
派遣会社の利益や諸経費：派遣会社がサービスを行う上で必要な費用

これらは、派遣会社から請求される金額にすべて含まれています。

◆派遣料金の内訳

引用元：一般社団法人　日本人材派遣協会「派遣料金の構造」

一般社団法人　日本人材派遣協会によると、「派遣料金」の７割程度が派遣社員の給与で、３割が派遣会社へのマージンであると言われています。

派遣された人材に対する給与やマージンなど、全ての費用が「派遣料金」として派遣会社から請求されます。また、上記のうち派遣社員の給与以外の項目はマージンで賄われており、別途マージンが請求されることはありません。

◆派遣会社のマージン

マージンの平均は30％と言われており、派遣会社はその中から派遣社員の教育訓練費や福利厚生費などを賄っています。マージンの中には、派遣会社の営業利益も含まれていますが、一般社団法人　日本人材協会「派遣料金の構造」によると、その割合は1.2％とかなり低く設定されています。そのため、マージン率が高いからと言って不当に請求している訳ではありません。また、マージンが適正利用されている派遣会社であれば、サポート体制が充実していることが見て取れるため、長く良い付き合いができる可能性が高くなります。

ちなみに、マージン率は、「（派遣料金の平均額-派遣賃金の平均額）÷派遣料金の平均額×100」で計算できます。

◆派遣活用のメリット

①コスト削減

社会保険や雇用保険などの保険関連や、給与計算といった労務まわりについては派遣会社が責任を負うことになっているため、派遣先企業はこれらの業務を行う必要がありません。そのため、1人の正社員を雇うよりも雇い入れ前後の業務コストを削減することができます。

②業務の効率化

業務量が一定でない場合でも派遣社員を活用することで必要な時に適切な人数を配置できます。これにより、正社員が過剰な業務量に対応する必要がなくなり、ミスの減少や残業時間の削減などが期待できます

◆派遣料金の相場

エン・ジャパンが2024年5月15日に発表した4月の派遣平均時給（三大都市圏、募集時）は1694円でした。

【職種別】

オフィスワーク系　1647円
IT/エンジニア系　2584円
クリエイティブ系　1987円
医療・介護・福祉・教育系　1447円

【地域別】

北海道：1,335円　東北：1,269円　北信越：1,262円　関東：1,738円　東海：1,452円　関西：：1,486円　中国・四国：1,307円　九州・沖縄：1,307円

◆派遣会社の選び方を知って適切な人材の確保を！

企業が依頼する派遣会社を選ぶ際には、次のような派遣会社を選ぶと良いでしょう。

依頼したい業種や職種に強い
フォロー体制が整っている
評判や信頼性が高い

派遣会社へは依頼したい業務内容や業務条件、必要なスキルや資格などを具体的に伝えます。

あまりに高いスキルを求めすぎると該当者が少ない可能性があるため、必須条件や優先順位を考えながら伝えると良いでしょう。

職場環境や雰囲気なども丁寧に伝えておくと、ミスマッチを防げます

◆ジャパンクリエイトの特徴

ジャパンクリエイトは、工場・倉庫の派遣や請負を中心に、機械保全トレーニング事業、フォークリフト教習事業、グローバル人材サービス、試験機・計測器校正サービスといった教育事業を提供しています。また、働く人の安全ため人材業界で初めて労働安全衛生マネジメントシステムの国際規格であるISO45001を取得しております。

全国のネットワークとノウハウを活かし、働く皆さまにとって魅力あるサービスやキャリア形成支援の提供を目指しております。

皆さまからのご用命お待ちしております。