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紹介予定派遣とは?人事担当者必見!

紹介予定派遣の基礎知識

紹介予定派遣とは何ですか?

「紹介予定派遣」とは、労働者派遣のうち、派遣元が労働派遣の開始前または、開始後に、派遣労働者及び派遣先に対して、職業紹介を行い、または行う予定してするものです。派遣先企業と派遣スタッフの双方の合意が得られた場合、派遣スタッフは派遣先企業に直接雇用されます。この際に派遣先企業は派遣会社に対し、労働者派遣契約における料金に加え職業紹介契約に応じた紹介手数料を支払うこととなります。

 

紹介予定派遣の注意点は?

①派遣受入期間

紹介予定派遣では、同一の派遣労働者について6ヶ月を超えて労働者派遣を行ってはなりません。

②紹介料が発生

正式に入社となった場合には、派遣会社へ紹介手数料を支払う必要があります。

紹介予定派遣の手数料相場は、年収の30%程度です。手数料については事前に派遣会社へ確認してく必要があります。

 

③不採用の場合

企業側が直接雇用しないと判断した場合、その理由を明示する義務が労働者派遣法で定められており、その理由を書面やメール、FAXで派遣会社に通知する必要があります。候補者には派遣会社より不採用理由が原則書面で通知されます。

 

④雇用条件の明示

直接雇用での採用を前提としているため、派遣就業前に雇用に関する条件提示が必要です。有給休暇や退職金の取扱なども記載が必要です。

 

紹介予定派遣のメリットとデメリットは?

紹介予定派遣のメリット

  1. ミスマッチの回避

紹介予定派遣の最大のメリットは、実際に候補者の働きぶりを確認した上で正式に採用可否を決定できるため、ミスマッチが起きにくくなる点です。また、派遣社員側も実際に業務を経験しつつ、社内の雰囲気も確認したうえで継続できるかを判断することができるため、長期就業につながりやすくなります。

 

  1. 採用工数の軽減

求職者の一時選定や面接などのスケジュール調整・合否連絡は派遣元が行う為、募集・採用工数を大きく軽減できます。

 

紹介予定派遣のデメリット

・辞退の可能性

紹介予定派遣では、派遣元企業が求める経験やスキルを持った人を派遣会社が紹介してくれるため、効率よく人材を探すことができます。しかし、派遣期間中でも、派遣社員は業務内容や職場環境に不満を感じたり、他の企業からオファーを受けたりすることがあります。その結果、せっかくスキルアップを手助けしても、確実に社員になってくれるとは限りません。

 

・時間とコスト

紹介予定派遣を通じて、派遣社員を正式採用するまでには時間とコストがかかります。正式採用が実現しない場合でも、紹介予定派遣のメリットを享受できないことに注意が必要です。

 

・候補者が限られる

候補者は、人材派遣会社の登録者の中で紹介予定派遣を希望する人のみが対象となります。派遣期間を設けずに正社員などの直接雇用を望む人や派遣社員のまま働き続けることを希望する人は応募しないため、さらに候補者が制限されます。

 

紹介予定派遣と派遣の違いは?

 

・直接雇用前提の明示:

紹介予定派遣では、派遣先の企業は直接雇用を前提にしていることを事前に明示します。派遣社員側も、直接雇用を前提とした派遣であることに同意した上で申し込む必要があります。

通常の派遣では、派遣先の企業と派遣社員が雇用契約を結ぶわけではないため、就業前の書類選考や面接が禁止されています。

 

・派遣期間:

通常の派遣の派遣期間は最長3年ですが、紹介予定派遣では6カ月です。その後、直接雇用についての協議に移ります。

 

・派遣期間中の直接雇用の可否:

通常の派遣では、契約期間中の直接雇用は契約違反となりますが、紹介予定派遣では、双方の合意のもとであれば、契約期間の途中で直接雇用へ切り替えることも可能です。

 

  紹介予定派遣の主な流れ

①派遣会社に依頼

企業は、求める人材の要件や条件を派遣会社に伝えます。派遣会社は、その要件に合った候補者の採用を開始します。

 

②人選開始

派遣会社は、求人広告や人材紹介サイトを活用して候補者を募ります。応募者から履歴書や職務経歴書を受け取り、選考を進めます。

 

③書類選考・面接

応募者の書類を審査し、適切な候補者を選定し、派遣先企業と面接を行います。

 

④派遣社員として就業開始

面接に合格した候補者は、派遣社員として派遣先企業で働き始めます。派遣期間中は、派遣会社が給与や労働条件を管理します。

 

⑤正式な採用の決定

派遣期間中、派遣先企業は派遣社員の業務ブリや適正を評価します。期間終了後、正式な採用の可否を判断します。

 

⑥入社

正式採用が決定された場合、派遣社員は派遣先企業に直接雇用されます。

 

Q&A 

紹介予定派遣に関するよくある質問をご紹介します。

 

  • 6ヶ月以上派遣契約を延長することは可能ですか?

派遣社員と派遣先企業が同意した場合でも、派遣法の定めにより、派遣契約は6ヶ月を超えて締結することはできません。

 

  • 派遣期間中に直接雇用に切り替えることは可能ですか?

派遣社員、派遣先企業、派遣元企業の合意があれば可能です。

 

  • 社会保険はどうなりますか?

社会保険は、派遣先企業の保険へ変わります。健康保険証も変更になるため、派遣会社へ返却し新たな保健相は派遣先企業が所属している保険組合から発行されます。

 

まとめ

紹介予定派遣であれば、自社にマッチする人材であると派遣中にわかればその後正社員として雇用することができます。事前に使用期間に似た派遣期間があるので、会社に合うかどうかもわかります。

メリットとデメリット把握した上で、人材派遣や紹介予定派遣を活用していきましょう。

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